フライトシミュレータにも役立つおすすめ本「ジェット旅客機操縦完全マニュアル」を購入

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以前、フライトシミュレータに参考になる本をご紹介しましたが、新たに旅客機操縦に役立ちそうな本が発売されましたので早速購入しました。

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「ジェット旅客機操縦完全マニュアル」 中村寛治著

今回購入した本は以前ご紹介した「ジェット旅客機の操縦」の著者中村寛治氏の本です。題名が似ていますが前作よりもコックピットの各種機器についての説明が細かくされており、飛行前準備から離陸、着陸までの一連の流れの解説もとても分かりやすくなっています。今回はボーイング787に特化していますが、エアバス機の場合の説明もところどころで入っています。

ジェット旅客機操縦完全マニュアル パイロットはコクピットで何をしているのか? (SBビジュアル書籍)
ジェット旅客機操縦完全マニュアル パイロットはコクピットで何をしているのか? (SBビジュアル書籍)

ボーイング787の操作とシステムを徹底解説

「ジェット旅客機の操縦マニュアル」である「飛行機運用規程」をベースに本書では、出発準備から到着まで、コクピットでパイロットがどのように操作しているのかについて解説しています。目次は以下の通りとなっています。

■序章 操縦席に座ってみよう
旅客機のフライト・フェーズ(飛行段階)
ジェット旅客機の操縦舵面
ボーイング787の操縦席
column 01 機長と副操縦士

■第1章 プリ・フライト(飛行前)
出発準備のパネル設定
IRS Selector……ON
慣性基準システム(IRS: Inertial Reference System)
エア・データ基準システム(ADRS: Air Data Reference System)
STATUS……CHECK
FMS(フライト・マネジメント・システム)……SET
機長と副操縦士の出発準備操作
IRSとADRSのデータの流れ
column 02 PFとPMのCDU操作手順

■第2章 エンジン・スタート
搭乗開始
テイクオフ・ブリーフィング
エンジン・スタートの準備
油圧パネル…… Set
油圧パネル
燃料パネル…… Set
燃料パネル
エンジン・スタート
START Selector……START
FUEL CONTROL Switch……RUN
エンジン・スタート・システム
ジェット・エンジンの各部名称(Trent 1000A)
EICAS(Engine Indication and Crew Alerting System)
ディスプレー
column 03 操縦席と地上整備士のコミュニケーション

■第3章 テイクオフ(離陸)
タクシー
APU selector……OFF
Flap lever……Set take off flaps
フラップ
フラップの役割
Flight Controls……check
操縦輪を左に回すと
テイクオフ(離陸)
STROBE LIGHT……ON
LANDING LIGHT……ON
TO/GA switch……Push
80knot……CHECK
エンジンまでの燃料の流れ
Call……「V1」
離陸推力の設定
Call……「ROTATE」
Call……「POSITIVE」&「GEAR UP」
離陸速度V1・VR・V2
離陸距離と必要離陸滑走路長
ボーイング747-200の計器とPFD
離陸時のPFD フライト・モード表示
column 04 コール・アウト

■第4章 クライム(上昇)
クライム(上昇)
Call……「AFTER TAKEOFF CHECKLIST」
離陸から上昇へ
Autopilot……Engage
AFDS
(オートパイロット・フライト・ディレクター・システム)
オートパイロット
ALTIMETER……「Transition、Set & Crosscheck 」
アルティメタ・セッティング(高度計規正)
気圧高度計の原理
CHECK……Climb Speed
上昇方式(250 KIAS/310 KIAS/.850M)
Call……「1000(FEET) TO LEVEL OFF」
上昇角と上昇率
最適高度
column 05 パイロットとオートパイロット

■第5章 クルーズ(巡航)
クルーズ(巡航)
FLIGHT MODE……Check
TEVC(Trailing Edge Variable Camber)
揚力と抗力の関係
巡航方式
ステップ上昇巡航
ステップ上昇のタイミング
経済巡航(ECON: Economy Cruise)
バフェット・マージン
ETP(Equal Time Point)
運航飛行経路の制限とドリフト・ダウン
急減圧による緊急降下
携行しなければならない燃料量
column 06 燃料管理

■第6章 ディセント(降下)
ディセント(降下)
T/D(Top of Descent Point)……Check
Leaving 370
降下方式
QNH……「SET AND CROSS CHECK」
SPEED BRAKE&AUTOBRAKE……「SET」
「TURN RIGHT HEADING 120」……ATC
旋回
column 07 積乱雲

■第7章 アプローチ&ランディング(進入と着陸)
アプローチ&ランディング(進入と着陸)
「Cleared for ILS runway 34R approach」
自動着陸(オートランディング)
ILS(計器着陸システム)
進入中の力の釣り合い
参照着陸速度(VREF)
滑走路進入端から接地まで
Call……「SPEED BRAKE UP」
Call……「60 Knots」
接地から完全停止まで
Call……「Go Around」
「Request C7」
column 08 なぜオートテイクオフがないのか

■第8章 ウエイト&バランス
(飛行重量とバランス)
ウエイト&バランス(飛行重量とバランス)
ペイロード/レンジ
耐空性が求められる重量
基本となる機体重量
運航の基本となる機体重量
離陸が許される重量
重心位置と水平尾翼
重心位置とスタビライザー・トリム
重心位置の算出方法
空力平均翼弦(MAC: Mean Aerodynamic Chord)
column 09 ウエイト&バランス・マニフェスト

カラフルなイラストでの説明

前作の「ジェット旅客機の操縦」でもイラストが豊富でしたが、新書サイズで字が細かく見難かったのですが、本書では単行本サイズで図、イラストが豊富で且つ字も大きくて読みやすいです。

専門書ではない雑学的な本としては大変詳しい解説がされていると思います。フライトシミュレータをする上でも役に立つ内容が多くこれは買って損はない本だと思います。ぜひお手に取って読んでみてください。

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