以前に英語学習のため、AMラジオ放送が録音できるICレコーダーをいくつか紹介しました。ただ、radikoなどスマホで手軽にラジオを聞けるようになったので近年このようなICレコーダーは徐々に数を減らしています。一方、AMラジオは聞けませんがFMラジオが聞けるICレコーダーはAMのそれよりも多く、いくつかのメ-カーから発売されています。ごく一部の離島になりあまり現実的ではありませんが、NHKラジオ第二放送がFMで受信できるエリアもあり、ワイドFMが受信できるICレコ-ダーもご紹介します。
将来AM放送は廃止の方向に
2019年8月に総務省の有識者会議にて、民放AMラジオ局のAM放送廃止とFM放送への転換を容認する方針が示されました。AM局の多くはインタ-ネットの普及により、広告収入減となり経営が悪化しています。また、送信設備の規模がFMに比べて大きくメンテナンコストもかかるAM放送は今後5~10年以内に廃止の方向に向かうと思われます。なお、公共放送のNHKはAM放送は今のところ継続される模様です。AM放送は海外、特に欧州では廃止される又は既に廃止された国が多くあります。よって、AM放送の廃止は世界的な流れに今後なっていくのかもしれません。
このように、将来的にFM放送へ転換されそうなAM放送ですが、NHKは公共放送と言う役割からでしょうか、今のところ転換方針は出されておりません。しかし、2023年頃までにNHKも4波ある衛星放送(BS)を2波に半減させ、「第1」「第2」があるAMラジオ放送も1波に統合し、業務肥大化への批判に対応するようです。受信料の見直しの圧力も出ていますので、コスト削減のためNHKもこの先、民放AM局と同様にFM転換になるのでしょうか?
NHK第二がFMで聞けるのは一部の離島のみ
冒頭でFMでNHK第二が受信できると記載しました、とは言え現在ごく一部の離島のみとなります。2021年時点では沖縄県の与那国島、西表島、そして東京都小笠原諸島の母島、父島と以上4局です。これらは、FM転換という事ではなく元々本島からの電波が届かず中継局として、そして近隣国からの混信対策が目的です。
ワイドFMが受信できるICレコーダー
ラジオ講座を録音して活用するにはは、ワイドFMが受信できるICレコーダーはAMのそれよりも多く発売されています。主なものを以下ご紹介します。
SONY製品
ICD-UX570F
語学学習用としてリピ-ト機能などもあり、ワイドFMが受信でき価格も15,000円前後程度とお求めやすいです。4Gと8Gがあります。


パナソニック製品
RR-XS470
こちらも、FMが受信に加え「シャドーイング再生」という特徴的な機能も備わっています。語学学習用にも十分使えるICレコーダーです。


その他にもマイナ-なメ-カーからも発売されていますが今回ご紹介した機種を選んでおけば間違いないでしょう。今後の方針次第ではNHKのAM放送もFM転換される可能性もあるかもしれません。PC等からSDカードへ移してこれらのICレコーダーを英語学習に活用されては如何でしょうか?
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